2020年11月11日水曜日

「四方よし」令和2年11月号 第67回

 

こんにちは、親が“”に就かせたい職業の第1位看護師の久保大輔です。ちなみに、息子に就かせたい職業の第1位は公務員らしいです。僕の小さい頃の夢は学校の先生でした。今では自宅で飼っている500匹のメダカの世話に追われる「めだかの学校」の先生になっています。いつか、介護の仕事も子どもたちのなりたい職業&親が就かせたい職業に入ったら嬉しいです。そんな日を楽しみに、今日も世界をほんのちょっと変えれるように頑張ります。それでは、「四方よし」スタートです♪

7月初めに、お世話になっている社会福祉協議会のYさんから「10月にさざなみタウンで講演会があるけど、参加しない?」のお誘いです。「もちろん参加したいです。」滋賀県健康医療福祉部、角野理事の「コロナと共に生きる」という講演内容はもちろん、久しぶりのYさんからのお誘いも嬉しく、1018日に開催された「日野原重明記念 新老人{滋賀の会}講演会&シンポジウム」に参加してきました。



会場は、「さざなみタウン」(高田町)です。旧長浜市役所跡地に昨年12月にオープンした、市立長浜図書館や長浜まちづくりセンター、長浜商工会議所などがある、長浜の産業文化交流拠点。久しぶりに人が集まるイベントへの参加です。当日、早めに到着したにも関わらず、すでに会場はほぼ満席です。一緒に来た2人とも離れて座る大盛況ぶりです。誘ってくれたYさんも運営スタッフとして忙しそうです。挨拶は後回しにして…、3人それぞれの席で、開演を待つことにしました。すると、「隣の席、空いていますか?」僕が答えます。「どなたかが、座るみたいですよ。」隣の席には、イベントのプログラムが置かれ、場所取りをしているようでした。席を探している人は、「すみません。」と言って、会場の後ろのほうへ移動していきます。何度も聞かれるうちに、段々、僕自身が聞いてくる人に申し訳ない気持ちになってきます。場所取りをしたのが誰だか分らないけど、早く戻ってきてほしい気持ちです。真後ろの席の人も、気の毒そうに僕を見ています。



開演5分前。まだ、隣の席の人は戻りません。ロビーにいた人が続々とホールに入ってきます。その中にYさんがいました。やっと挨拶ができます。「来てくれてありがとう。」「すごい人ですねぇ。」「すごい人ねぇ。」と言い、空いている席を指さして「3人の席取っといたから。」「えっ、この席…。」隣の空いた席、実はYさんが僕たちのために場所取りをしてくれていたのです。恥ずかしくもあり、気まずさもあり、それに気付いた後ろの席の人も、苦笑いをしています。「さざなみタウン」にいるのに、気分は「荒波タウン」です。もっと早くYさんに挨拶に行っておけばよかったと思っても後の祭りです。



 

挨拶にはそんなに難しい技術は必要ありません。するか・しないかという気持ち次第です。大切なのは挨拶をしよう!という気持ちだと思いました。そういえば、小学校の先生に「あいさつは、自分から大きな声ではっきり元気よく」と教えてもらったのを思い出しました。やっぱり、憧れの職業、学校の先生はすごいです!!


2020年9月10日木曜日

「四方よし」令和2年9月号 第66回


 九州全県が台風10号の暴風域に入ったという午後9時のニュースを聞きながら、中村君から「今月、“四方よし”どうします?」と言われていたのを思い出した久保大輔です。九州のみなさんも僕も今夜は眠れない夜になりそうです。それでは、「四方よし」スタートです。

今月は、大正12年に起こった関東大震災の惨事を教訓に、1日は「防災の日」、9月は「防災月間」と定められています。地震や集中豪雨などの自然災害は、人の力で事前に食い止めることはできません。しかし、日頃から災害に対する備えを怠らず、対応できる用意をしておくことで、被害の拡大を防ぐことができます。しかし、「備えを怠らず、対応できる準備」というのは、とても難しいです。何も起きていない時に何を備えておく必要があるのかを、想像するのは難しいです。これは、認知症予防や感染症等でも同じです。非常時になってみて初めて日常に感謝します。病気になってみて改めて健康のありがたさを感じます。「四方よし」で、皆さんそれぞれに、こんな防災グッズがおすすめです!といったお話は、僕には想像力が乏しくてできませんが、もし、何を準備したら良いか迷ったら、一緒にいる家族が必要になりそうなものをお互いに想像して準備するなんていう方法もよい想像力なのかもしれません。

 


果物が美味しい季節になってきました。僕は人に剥いてもらう桃が大好きです。が、自分で剥かないといけないなら梨が好きです。今年は新型コロナの影響で、母と出かける機会も少なかったので、先日、湖東で「梨狩り」を一緒に楽しんできました。前日から「生まれて初めての梨狩り♪」と、嬉しそうで、夜もLINEに「梨の親類(種類)は?」→誤字。「(う)れぴぃ」→誤字&古い。「食べ放題?」「お土産は購入だね。」と、文面からも楽しみにしてくれている様子が伝わってきます。



以前、湖東方面に出かけた時、「イマイチ」と言われ、なぜ、そんなことを言われないといけないのか腑に落ちませんでしたが、今回は、楽しんでもらえそうです。翌朝は、陽射しは強いものの風もあり、梨の木が日陰を作ってくれて涼しい中、「これなら、ゆっくり楽しめるね。」と、話しながら梨狩りの受付に向かいます。農園の方に「表面がツルツルしていて、少し褐色の梨が美味しい梨だよ。」と、見分け方を聞いて梨狩りのスタートです。採った梨は、氷をたくさん入れたバケツで冷やしてから食べます。どの梨もみずみずしくて甘くて冷えていて美味しいです。母も、「やっぱり自分で採って食べるのが、梨狩りの醍醐味だね。」と、上機嫌です。ところが、2個目の梨を食べ終わると「今度は、あっちの木から採ってきて。」と、さっき「自分で採るのが醍醐味」と言っていたのが誰だか自分の耳を疑いたくなります。



結局、
2人で10個以上の梨をお腹いっぱい食べました。帰り道も、「美味しかったね」「元取ったね」と、会話が途切れることなく楽しく帰ってきました。長浜に到着して帰り際、母は車を降りながら「今日のは“あり”。」といって、クラクションを「プッ」と鳴らして上機嫌で帰って行きました。散々、“梨”を食べて、“梨”の話しをしていたのに、最後に“あり”プッじゃないわっ!と思いながら、結局、「たくさん食べたから、もう梨はいいわ。」と、お土産も買わずに帰っていく母を見送りまし
た。 


2020年8月7日金曜日

「四方よし」令和2年8月号 第65回

 


三方よしは、「売り手よし・買い手よし・世間よし」の3つの「良し」です。売り手と買い手がともに満足し、また、社会のために貢献するのが良い商売であるという近江商人の心得です。そんな心得が好きな久保大輔です。このことをジーバで導入している認知症改善・予防対策プログラムの学習療法:大竹代表に話したところ、「久保さん、それなら学習療法は“未来よし”を加えて四方よしですよ。」と、話してくれました。その言葉が印象的だったので、大竹代表がジーバを見学した平成299月(第35号)から、表題を「四方よし」にしました。その代表が、6月を以って定年退職されました。昨秋、大阪でお会いした時に退職の話しをして、「これからも頑張って下さいね。」と、声をかけて頂き、少し感傷的に言葉を交わしたのを記憶しています。退職に際し、直接ご挨拶に行きたいと思っていたのですが、新型コロナの影響でそれが叶わず残念な気持ちでいました。先日、学習療法の担当の方にそのことを話したら、「久保さん、大竹“顧問”なら、7月以降もここに居ますよ。電話繋ぎましょうか?」と、言われました。てっきり退職されて、もうお会いできないと思っていたのですが、まさかの展開です。あの寂しげなやり取り、顧問に真意を聞く未来、僕が年を重ねてその時がきたら分かる未来、どちらにしても“未来よし”になるようにこれからも頑張っていきたいと思います。それでは、「四方よし」スタートです♪




7月中旬から滋賀県内に於いても、複数の場所から集団感染(クラスター)が発生したことをニュースや報道で目や耳にします。確かに、一時期は収まっていたので「あの人のせいで」とか「あの行動のせいで」と、思いたくなってしまう気持ちもわかります。しかし、収まった一時期のことを思い出して下さい。あの時、私たちは、感染拡大させないために、高齢者を重症化させないために、医療崩壊を起こさないために、大切な人のために、「誰かのために」や「何、何のために」という気持ちで、行動していたと思います。「~のせい」ではなく、「~のため」にです。



そんな気持ちで、感染拡大防止を続けていく必要があると思います。ジーバでは、コロナ感染拡大防止用の施設パンフレットを作成しました。また、デイホールはテーブルにパーテーションを設置しております。ご利用中の手洗い・うがいを励行して、アルコール消毒も行っております。スタッフは、入浴介助時に於いても防護策を講じております。お昼休憩の職員食堂、みんなでワイワイ食事を摂りたいところ、十分な距離を取って、向かい合わずに一方向で座っています。



みんな大切な人が新型コロナにならない“ために”に頑張っています。この先、必ずワクチンや薬等によって新型コロナウイルスは収束します。僕が尊敬する福岡県で学習療法に取り組んでおられる先生が、「継続は力なり」ではなく、“継続が力”になるとおっしゃっていました。感染拡大防止も、継続が力になります。手洗い、うがい、消毒、マスクの着用、三密を避ける、信頼できる情報を収集すること等を心掛けていく必要があると考えます。




2020年6月5日金曜日

「四方よし」令和2年6月号 第64回


こんにちは。本日の体温36.4℃。体調良好の久保大輔です。過去の6月号では鴨川をどりや長良川鵜飼の“川”に縁があります。今年は、マスクや消毒、小まめな手洗いなど生活様式が“変わ”る“かわ”になってしまいました。以前、旅行好きなTさんから「行けるうちに色々、行った方が良いよ。あとで、あとで、と思っていたら結局、行けなくなってしまう。」と、言われました。状況は違いますが、今回の新型コロナも、「今、今」・「先に、先に」で、対策をしないといけないと思いました。それでは、「四方よし」スタートです!!

人が生きていく上で、水分はとても大切です。最近では、ペットボトルで水分補給をしている方も多いと思います。そんな時、キャップを開けるのが“固い”と感じたことはありませんか?このキャップの固さは、「力の弱い女性や子どもでも開けられるおおよその固さ」になっているそうです。言い換えると「誰でも開けられる固さ」ではないらしいです。先月末、Hケアマネジャーさんから「Sさんが、今まで開けられていたキャップが開けられなくなっている。」というご相談がありました。Sさんの生活環境では、自分で開けないといけません。そこで、中橋理学療法士に相談です。キャップを開けるには、「回す力・握る力」の2つが必要で、その力を取り戻すための運動を教えてもらいました。■■■テニスボールやゴムボールを握る。雑巾絞りをする。洗濯バサミの開閉(おすすめ)上記の運動を気泡緩衝材(プチプチ)で行う。■■■
また、飲料メーカーに勤めている友人に解決策を企業の立場からも提案がないか聞いてみました。Sさんの状況を伝えると、友人を経て担当の部署から、「キャップを密閉することで中身の品質を保持していて、保管上の理由でも現段階で容器の変更は予定にない。」とご連絡を頂きました。僕は連絡を頂いたことと、お返事を受けてSさんが自分の力で開けられるようになってもらうしかない!ことが分かりやる気が出ました。ちなみに、今回の、相談内容は容器開発の参考として関連部署へ伝えるということと、キャップが開けにくい時の工夫として、

■キャップに輪ゴムを巻く
■ゴム手袋を装着する(キャップをゴム手袋で覆う)
■濡れたタオルでキャップ覆って開ける
■冷やすとキャップが固くなるので「常温」で開ける
といったアドバイスも頂きました。6月になり気温が上がっています。今年は、マスクを着用している時間も長いので、熱中症や脱水症に昨年以上に気をつけないといけません。頭も身体も適度に使うことによって本来持っている機能はどんどん上がります。これを努めて意識しないといけません。なぜかというと、私たちの生活には、楽チンとか便利なものが常に増えています。友達に会いに行こうと自転車や車に乗ります。歩けば良いけど、乗り物に乗ってしまいます。買い物もレジ任せです。電卓を使い、暗算もしません。最近では、電子マネーで現金を使う事も少なくなっています。その方が、楽チンで効率も良いので、どうしても、そっちへいってしまいます。「水の低きに就く如し」です。楽チンな方へ流れてしまうのは仕方がないことです。でも、皆さんが本来、日常生活で使うべき機能をどんどん使わなくても済んでいるのも事実です。楽チン・効率的・便利、一方で頭や身体をどんどん使わなくなると、その結果、機能低下が待っています。ペットボトルのキャップ、確かに、工夫や道具も良いです。企業も新しい開発で未来は変わるでしょう。しかし、同時に自分自身がいつまでも変わらない機能維持・向上に取り組んで頂けたら僕は嬉しいです♪ (デイケアセンタージーバ 久保大輔)

2020年4月14日火曜日

「四方よし」令和2年4月号 第63回



こんにちは。毎朝、目が覚めるとコロナウイルス感染拡大防止のため、布団の中で検温をするのが日課になっている久保大輔です。人間の慣れは面白いです。今では、お休みの日の朝も目が覚めると検温をしないと1日が始まらない様な気がしています。ちなみに、ジーバでは、スタッフさんの出勤前検温とその日の体調チェックを職員玄関で記載、感染拡大の防止とお客様の皆さまが安心してご利用頂けるように対応しております。また、お客様やケアマネジャーさんにも2月末に、「新型コロナのお知らせ」として発熱時・体調不良時のサービスご利用の見合わせをお願いして、東上坂町からお越しのKさんの玄関に掲げられてある「来る人には楽しみを、帰る人には喜びを」な場所になれればと思っています。

3月29日、高月町「横田農園」いちご狩りにケアマネジャー実習でお世話になった皆さんと行ってきました。前日、「皆、楽しみにしています。」との連絡に僕も張り切っていました。当日、連絡を頂いたイチゴちゃん達をお迎えに行き、会場に到着です。農園のお姉さんに案内されて、ビニルハウスに入ると、いちごの甘い香りがします。「まずは、消毒しま~す。」とお姉さんが言って、参加者全員6名の手指の消毒です。続いて説明です。「酸味の弱い“章姫”を食べてから、酸味のある“紅ほっぺ”を食べてみて下さい。味の違いを楽しめます。」と説明を受け、いよいよスタートです。たくさんのいちごを目の前に、一緒に行ったイチゴちゃん達も嬉しそうです。あれだけ説明を受けたのに、スタートから後で食べたほうがいいと言われた“紅ほっぺ”を食べようとしたり、僕自身は味の違いが良く分かった、“章姫”との味の違いを尋ねても「味の違いが分からぁ~ん」と言ったり楽しそうでした。今回、いちごが美味しいのはもちろんですが、お客さんというサービスを受ける側の立場になってみて、万全の対策をして安心して楽しめるために準備をする事が大切だということを体験できたことも良かったです。
この春、Hさんは広島県から長浜市へ引っ越しをされ、ジーバに来てくれるようになりました。ご利用をスタートして何度目かの朝、お迎えの車の中でいつも笑顔のHさんに、「どうですか?もう慣れましたか?」と、伺うと笑顔で「はい。楽しいです。」といった後、「みんな、本当に良くしてくれて…。ありがたいです…。」と、涙声で話してくれました。いつも笑顔のHさんの感極まった様子に驚きました。ただ、ジーバに慣れてくれたこと、また、褒めて頂いたことは嬉しく思いました。「それは安心しました。さぁ、いつもの笑顔でいきましょう。」と車を走らせると、Hさんは、「本当に、家族のみんな良くしてくれて…。」と笑顔で続けてくれました。涙の理由は実はジーバではなくご家族に対しての涙だったようです。完全に僕の早とちりです。僕の頬が“紅ほっぺ”になったのは言うまでもありません。Hさんの心の中の「もう慣れた?」は、ジーバではなくて、新しい生活が占めていたんだと思います。「みんな、本当に良くしてくれて。」が、嬉しくて安心したんだと思います。次はジーバが「もう慣れた!」になってもらえたら僕は嬉しいです。 (久保大輔)


2020年3月27日金曜日

介護職員等特定処遇加算

~介護職員処遇改善加算とは~
介護職員の処遇改善につきまして、平成29年度の臨時改定における介護職員処遇改善加算の拡充を含め、これまで数次にわたる取り組みが行われてきましたが「、新しい経済政策パッケージ(平成29 年12 月 8 日閣議決定)」において、「介護人材確保のための取り組みをより一層進めるため、経験・技能のある職員に重点化を図りながら、介護職員の更なる処遇改善を進める。」とされ、令和元年 10 月の消費税引き上げに伴う介護報酬改定において対応することとされました。この件を受け、令和元年の介護報酬改定において、「介護職員等特定処遇改善加算」が創設されました。当該加算算定のために、下記の要件を満たしている必要があります。

~介護職員処遇改善加算の算定要件とは~
現行の処遇改善加算Ⅰ~Ⅲを算定していること
■現場環境要件について、「資質の向上」「労働環境・処遇の改善」「その他」の区分
で、それぞれ1つ以上取り組んでいること
■賃上げ以外の処遇改善の取り組みの見える化を行っていること

~「見える化」要件とは~
賃金以外の処遇改善に関する具体的な取り組み内容を、「介護サービスの情報公開」や事業者のホームページを活用する等して、外部から見える形で公表することになっています。

~職場環境要件の提示について~
■資質の向上
働きながら介護福祉士取得を目指す者に対する実務研修受講支援や、より専門性の高い介護技術を取得しようとする者に対する喀痰吸引、認知症ケア、サービス提供責任者研修、中堅職員に対するマネジメント研修の受講支援(研修受講時の他の介護職員の負担を軽減するための代替職員確保を含む)

■労働環境・処遇の改善
ミーティング等による職場内コミュニケーションの円滑化による個々の介護職員の気づきを踏まえた勤務環境やケア内容の改善
□事故・トラブルへの対応マニュアル等の作成による責任の所在の明確化。
□健康診断・こころの健康等の健康管理面の強化、職員休憩室・分煙スペースの整備

■その他
介護サービス情報公表制度の活用による経営・人材育成理念の見える化
地域の児童・生徒や住民との交流による地域包括ケアの一員としてのモチベーション向上

2020年3月5日木曜日

「四方よし」令和2年3月号 第62号




こんにちは!今冬も雪不足や温かさが話題に上がることが多く、実際にも冬らしさを感じる日が少なかったと思っている久保大輔です。各地で平年よりも気温が高く観測史上、記録的な暖冬になる見通しなのも納得です。除雪機もスノータイヤも、早めに購入したスキー場のリフト券も出番がありません。その代わり、備蓄しておいたトイレットペーパーが出番となりました。人間だもの、不安になるとデマや噂に流されてしまうこともあります。備蓄が必要になるのは、災害の時だけではないんですね。そして、しっかり準備しておくことの大切さも、この3月という時期に改めて考える機会になりました。相田みつをさんは、「奪い合えば足らぬ、分け合えば余る」と、言っていました。「私の家には十分にあるから、どうぞ。」や「とっくにお店で普通に買えますよ。」と、必要な人に必要なものが必要な時に行き渡る、そんな状況に早くなると良いですね。それが、どこよりも皆さんの地域から起きたら素敵ですよね。それでは、「四方よし」スタートです!






さざなみタウン(長浜市役所跡地)が昨年の12月にオープンしました。38日(日)に開催される予定だった「まちなか さざなみフェスタ(中止)」に脳年齢チェックコーナーで出展予定だったのですが、今回の新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点からイベント開催自体が中止となってしまいました。とても残念です。新しくできた施設で、しかも、“まちづくり”のお手伝いができることは、とてもワクワクします。以前から関係者の方には、「新しくできる、さざなみタウンでイベントがある時は、お手伝いさせて下さい!」と、伝えていたのですが、そのことをしっかり覚えていて下さり、出展依頼を頂けた事はとても嬉しいことです。今回は、残念でしたが、次の機会があるかもしれないので、しっかりと準備をしておきたいと思います。



新型コロナウイルスのため、不要不急の外出を控える必要があります。僕も楽しみにしていた研修や食事会は参加できませんでした。とても残念でした。そんなことを、ご家族皆さんが僕のことを「部長!」と呼んで下さる、Sさんに送迎中にお話ししました。そうすると、言葉が出にくいSさんは、少し口ごもりながら「・・・残念だったね、また今度、行けると良いね。」と、優しい口調で言って下さいました。今度は、「Sさんは、どこにでも行けるとしたら、どこに行きたいですか?」と、尋ねました。「旅行かな?食事かな?」と、勝手に答えを想像していました。すると、Sさんは即座に、「湖北町のパチンコ屋さん!」言い、一瞬間を開けて、罰がわるそうに「ごめ~ん。」と言いました。その後、バックミラー越しに目を合わせて2人で大笑いです。Sさんの行きたい場所の返事には正直驚きましたが、僕自身、このような制限がある状況に遭ってみて、「行きたい場所に、行きたい時に行ける。」のは、大切なことだと思いました。僕は、“また今度、行けます。”Sさん、“行けるとしたら”ではなくて、“行くために”リハビリテーションこれからも頑張りましょう。ご家族に「湖北町のパチンコ屋さん」を言う時だけは助けて下さいね(^^♪

2020年2月11日火曜日

「四方よし」令和2年2月号 第61号








こんにちは。年末に自分たちでついたお餅を食べ過ぎたせいか、それとも、寝正月だったからか、どうやらその両方の理由で、体重が3キロ増えてしまった久保大輔です。3キロ体重が増えると疲れやすさが2倍になるそうです。身体が重たいので疲れも増すのも納得です。一方、「身体の動かし方」が悪くても疲れが増すそうです。整形外科の中村格子医師によると、普段履いている靴のかかとで、疲れにくい歩き方の確認もできるそうです。靴のかかとの外側が両足とも同じバランスで少しだけ減っているのが、「良い」そうです。かかとの内側や、つま先が減っている人は、身体の中心(体幹)が定まっていない疲れやすい歩き方をしている可能性があるそうです。皆さんも、しっかり歩けているか、一度、靴を確認してみて下さいね。それでは、「四方よし」スタートです♪


12月~6月末は、ビワマス解禁期間です。「旬のビワマスはマグロのトロに負けない美味しさ。」と、あるテレビで、紹介されていました。1月19日(日)、スタッフの中村翼君とビワマス釣りです。待ち合わせは午前6時。待ち合わせ30分前に翼君から、「おはようございます」のメールです。僕もすぐに返事をします。実は、とても楽しみで4時から起きていました。だから、外はまだ真っ暗ですが準備万端です。琵琶湖には現在100種類を超える魚介類が生息していて、そのうち、ビワマスも含め44種類が琵琶湖だけに生息している固有種です。サケ科に属し琵琶湖内で2年半~3年半ほど、回遊生活をして10月~11月に産卵のために生れ故郷の河川を遡上する、サケに良く似た生活をします。秋に湖岸の姉川大橋を通ると、遡上するビワマスを狙って川岸を埋め尽くす、たくさんの鳥たちの光景をご覧になったことはないでしょうか?自然の厳しさを考えるとともに、ビワマスの味を知ってからは、鳥たちが食べたくなる気持ちにも納得です。さて、明るくなった7時前に長浜港から出航です。鳥たちに負けないように羽こそ生えていませんが、翼君とビワマスが釣れるポイントまでボートを飛ばします。東から昇る朝日を背にして、45分ほどするとポイントに到着です。「そろそろ、始めましょう!」の指示で釣り糸を垂らします。普段なら、この後、のんびり朝食を摂りながら当たり待つのですが、この日は1投目から翼君ヒットです!この後も、釣り方を変化させて、立て続けにビワマスを釣り上げます。僕は我慢の時間です。仕方ありません。だって、釣り竿も仕掛けも翼君が準備してくれているから…。「自分だけ良い仕掛け使ってんじゃない?」なんて、全然思っていません。小さいボートを大きな琵琶湖に浮かべてのんびり話をしながら釣りをする時間も大好きだから、へっちゃらです。今回、ほとんど僕は釣り上げることができませんでしたが、やはりビワマスにとって翼のついている相手には勝てないということで、職場のスタッフさんに振る舞えるくらい大漁の釣果となりました。スタッフさんが、「美味しかったです。」「初めて食べました。」と、言いに来てくれる度に、僕は釣ってなくて申し訳ないけど、喜んでもらえて良かったと思いました。今度は、大物を釣るぞ~!!

2020年1月9日木曜日

「四方よし」令和2年1月  第60号

売り手よし/買い手よし/世間よし/未来よし
「四方よし」令和21月発行 (第60回)


本年もよろしくお願いいたします
こんにちは!インターネットにも載せている「四方よし」
最近、「ネットで見ています。」という声を頂くことが増えています。
印刷物で読んで下さる方、インターネットで読んで下さる方、
色々な選択肢をご提供する必要があることを改めて実感しています。
認知症予防に関しても、僕は学習療法を通してお客様とスタッフさんのたくさんの笑顔を見ています。
改善例も体験しています。
ただ、認知症予防に関して、テレビや本、ネット、地域での取り組みなど、
色々な情報や選択肢があります。皆さんが無理なく続けられる取り組みをすることが、
僕は素晴らしいと思います。
脳は、「意志と習慣」でできています。
「今日もイキイキと健康に過ごすぞ!」という意志と、日々の生活の積み重ね、習慣です。
令和2年、皆様の身体と脳の健康を祈念しています。それでは、「四方よし」スタートです (^O^)

「久保ちゃん!餅つきするから、お鏡さんは買わなくて良いよ~」
12月入って、お世話になっている甲良町の先輩からお誘いです。
1230日、毎年恒例のご家族のお餅つきに飛び入り参加です。家でするお餅つきは初体験です。
以前は、ジーバのお客様でも、お家でしている方も結構ありましたが、最近では珍しい、全行程を手作業で行うお餅つきです。お餅つき歴50年以上の先輩のお父さんが陣頭指揮をとります。お父さんからすると僕たちは、「若手」です。代わる代わる杵でお餅をつき、手返しをしていきます。特にしんどいのが、もち米をセイロで蒸した後の米粒をつぶす「ごくつぶし」です。
お父さんから、「杵に体重を乗せて、自分が臼の周りを回ってごらん。杵を回すより楽だよ。」と教えて頂きました。「蒸し加減と穀つぶしで、お餅の仕上がり変わるんだよ。」との言葉に、責任重大です。もう、この頃には、お父さんは、「先生」です。
つき終わった臼の中のお餅は、湯気立って艶もありとても綺麗です。のんびり写真を撮っていると、先生から「さぁ、熱いうちにちぎって丸めて。」と、指示が出ます。冷めてしまうとお餅の形づくりが難しくなるそうです。ここからは、先生も一緒に丸めて餅箱に並べていきます。その手際の良さと、綺麗な仕上がり、年季の入り方が違います。
セイロ4段目。もち米を臼に入れ、先生が塩をかけると「さぁ、食べてごらん。」と、つく前の熱々のもち米を口の中に頬張ります。それに倣って、僕も一口食べてみます。もち米の弾力があるまさに「御強おこわ」です。「美味しいです。」に、「今までの分は、鏡餅にしたり神棚に供える分だから、神様より先に人が食べる訳にはいかないんだよ。」と、教えて頂きました。
穀つぶしが大変なこと、セイロから出したもち米の湯気、杵の音と振動、つきたてのお餅の柔らかさ、しきたりや習慣、実際に経験することの大切さを実感しました。この杵つきのお餅を食べたら、ちょっと他のお餅は食べられないかもしれません。


久保大輔