2020年4月14日火曜日

「四方よし」令和2年4月号 第63回



こんにちは。毎朝、目が覚めるとコロナウイルス感染拡大防止のため、布団の中で検温をするのが日課になっている久保大輔です。人間の慣れは面白いです。今では、お休みの日の朝も目が覚めると検温をしないと1日が始まらない様な気がしています。ちなみに、ジーバでは、スタッフさんの出勤前検温とその日の体調チェックを職員玄関で記載、感染拡大の防止とお客様の皆さまが安心してご利用頂けるように対応しております。また、お客様やケアマネジャーさんにも2月末に、「新型コロナのお知らせ」として発熱時・体調不良時のサービスご利用の見合わせをお願いして、東上坂町からお越しのKさんの玄関に掲げられてある「来る人には楽しみを、帰る人には喜びを」な場所になれればと思っています。

3月29日、高月町「横田農園」いちご狩りにケアマネジャー実習でお世話になった皆さんと行ってきました。前日、「皆、楽しみにしています。」との連絡に僕も張り切っていました。当日、連絡を頂いたイチゴちゃん達をお迎えに行き、会場に到着です。農園のお姉さんに案内されて、ビニルハウスに入ると、いちごの甘い香りがします。「まずは、消毒しま~す。」とお姉さんが言って、参加者全員6名の手指の消毒です。続いて説明です。「酸味の弱い“章姫”を食べてから、酸味のある“紅ほっぺ”を食べてみて下さい。味の違いを楽しめます。」と説明を受け、いよいよスタートです。たくさんのいちごを目の前に、一緒に行ったイチゴちゃん達も嬉しそうです。あれだけ説明を受けたのに、スタートから後で食べたほうがいいと言われた“紅ほっぺ”を食べようとしたり、僕自身は味の違いが良く分かった、“章姫”との味の違いを尋ねても「味の違いが分からぁ~ん」と言ったり楽しそうでした。今回、いちごが美味しいのはもちろんですが、お客さんというサービスを受ける側の立場になってみて、万全の対策をして安心して楽しめるために準備をする事が大切だということを体験できたことも良かったです。
この春、Hさんは広島県から長浜市へ引っ越しをされ、ジーバに来てくれるようになりました。ご利用をスタートして何度目かの朝、お迎えの車の中でいつも笑顔のHさんに、「どうですか?もう慣れましたか?」と、伺うと笑顔で「はい。楽しいです。」といった後、「みんな、本当に良くしてくれて…。ありがたいです…。」と、涙声で話してくれました。いつも笑顔のHさんの感極まった様子に驚きました。ただ、ジーバに慣れてくれたこと、また、褒めて頂いたことは嬉しく思いました。「それは安心しました。さぁ、いつもの笑顔でいきましょう。」と車を走らせると、Hさんは、「本当に、家族のみんな良くしてくれて…。」と笑顔で続けてくれました。涙の理由は実はジーバではなくご家族に対しての涙だったようです。完全に僕の早とちりです。僕の頬が“紅ほっぺ”になったのは言うまでもありません。Hさんの心の中の「もう慣れた?」は、ジーバではなくて、新しい生活が占めていたんだと思います。「みんな、本当に良くしてくれて。」が、嬉しくて安心したんだと思います。次はジーバが「もう慣れた!」になってもらえたら僕は嬉しいです。 (久保大輔)