2020年8月7日金曜日

「四方よし」令和2年8月号 第65回

 


三方よしは、「売り手よし・買い手よし・世間よし」の3つの「良し」です。売り手と買い手がともに満足し、また、社会のために貢献するのが良い商売であるという近江商人の心得です。そんな心得が好きな久保大輔です。このことをジーバで導入している認知症改善・予防対策プログラムの学習療法:大竹代表に話したところ、「久保さん、それなら学習療法は“未来よし”を加えて四方よしですよ。」と、話してくれました。その言葉が印象的だったので、大竹代表がジーバを見学した平成299月(第35号)から、表題を「四方よし」にしました。その代表が、6月を以って定年退職されました。昨秋、大阪でお会いした時に退職の話しをして、「これからも頑張って下さいね。」と、声をかけて頂き、少し感傷的に言葉を交わしたのを記憶しています。退職に際し、直接ご挨拶に行きたいと思っていたのですが、新型コロナの影響でそれが叶わず残念な気持ちでいました。先日、学習療法の担当の方にそのことを話したら、「久保さん、大竹“顧問”なら、7月以降もここに居ますよ。電話繋ぎましょうか?」と、言われました。てっきり退職されて、もうお会いできないと思っていたのですが、まさかの展開です。あの寂しげなやり取り、顧問に真意を聞く未来、僕が年を重ねてその時がきたら分かる未来、どちらにしても“未来よし”になるようにこれからも頑張っていきたいと思います。それでは、「四方よし」スタートです♪




7月中旬から滋賀県内に於いても、複数の場所から集団感染(クラスター)が発生したことをニュースや報道で目や耳にします。確かに、一時期は収まっていたので「あの人のせいで」とか「あの行動のせいで」と、思いたくなってしまう気持ちもわかります。しかし、収まった一時期のことを思い出して下さい。あの時、私たちは、感染拡大させないために、高齢者を重症化させないために、医療崩壊を起こさないために、大切な人のために、「誰かのために」や「何、何のために」という気持ちで、行動していたと思います。「~のせい」ではなく、「~のため」にです。



そんな気持ちで、感染拡大防止を続けていく必要があると思います。ジーバでは、コロナ感染拡大防止用の施設パンフレットを作成しました。また、デイホールはテーブルにパーテーションを設置しております。ご利用中の手洗い・うがいを励行して、アルコール消毒も行っております。スタッフは、入浴介助時に於いても防護策を講じております。お昼休憩の職員食堂、みんなでワイワイ食事を摂りたいところ、十分な距離を取って、向かい合わずに一方向で座っています。



みんな大切な人が新型コロナにならない“ために”に頑張っています。この先、必ずワクチンや薬等によって新型コロナウイルスは収束します。僕が尊敬する福岡県で学習療法に取り組んでおられる先生が、「継続は力なり」ではなく、“継続が力”になるとおっしゃっていました。感染拡大防止も、継続が力になります。手洗い、うがい、消毒、マスクの着用、三密を避ける、信頼できる情報を収集すること等を心掛けていく必要があると考えます。